教育原理 重要語句 まとめ②
学校教育目標
各学校が、自らの行う教育活動を通じて、そこに在籍する児童生徒にどのような力を習得させようとするのかについて、学校独自に表現したもの。
学校のアカウンタビリティ
学校が社会から委ねられた使命や目的に基づいて有効かつ適切に成果を生み出す責任、子ども、保護者、地域の人々との間で双方向コミュニケーションを続けつつ教育の改善に取り組む責任のこと。
学校経営
各学校が独自に教育目標を設定し、その効果的な達成に向けてカリキュラムの編成・実施および人的・物的諸条件の組織化を行い、さらにその成果を吟味して教育目標の捉えなおしを図るという営み。
学校評議員制
校長の求めに応じて当該学校の職員以外の者で教育に関する理解および識見を有する者のうちから、学校運営に関し意見を述べることができる学校評議員を、校長の推薦に基づいて教育委員会が委嘱する制度。
学校審議会
1980年以降アメリカで導入されはじめた、学校運営を教職員・保護者・地域住民の代表による共同的意思決定のもとに行うため、各学校に設置されることになった組織。
学校組織の特性
組織の根幹にかかわる「共通の目的」が曖昧であることや、組織構成員である教職員の独立性が高く、個々のメンバーが独自に判断して実行できる事柄の範囲が広いこと。
学校表簿(学校備付表簿)
学校において備え付けるべきものとして定められた文書・書類を、一般に学校表簿あるいは学校備付表簿と呼ぶ。
学校評価
個々の学校が、目標を達成するために取り組んだ組織活動のありようを、その目標の達成状況に照らして捉え返し、問題や課題を見出すこと。現状を改善して次の計画立案に役立てるという狙いを持っている。
学年経営
同一学年を構成する教員および児童生徒集団を単位組織とみなし、そこでの共通課題を踏まえて教育目標を設定し、その効果的な達成をめざして教授・学習活動を展開すべく協働すること。
教 頭
校長を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童の教育をつかさどることを職務とする職名。教頭は、校長に事故があるときはその職務を代理し、校長が欠けたときはその職務を行う。
教 諭
児童生徒の教育をつかさどることを職務とし、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲・聾・養護学校、および幼稚園に必ず置かれる職のこと。
教科経営
各教科ごとに、教育目標を設定し、教授・学習されるべき内容と方法を計画し、実施し、児童生徒の実態を踏まえてたえず修正していく営みのこと。
教科
学校で児童生徒が学ぶべき知識・技能を、一定の学問体系に即して類型化し系統的に配列したもので、学校教育活動の内容の根幹を成しているもの。
教務主任
各学校において、教務に関する事務全体を連絡調整し、必要に応じて他の職員に指導・助言する役割を担う職で、教諭をもって充てるとされている。
「効果的な学校(effective school)」
一九七〇年代~一九八〇年代、学校ごとの教育成果の違いが何によって生み出されるかを主要な課題として、アメリカにおいて取り組まれた諸研究の呼称である。
(1) 校長(管理職)の強いリーダーシップ
(2) 子どもへの期待に満ちた風土
(3) 教授活動に対する促進的な風土
(4) 子どもの基礎的なスキルの獲得を明確に打ち出していること
(5) 子どもの到達度をモニターするさまざまな手段をもっていること
校 長
校長は「校務をつかさどり、所属職員を監督する」(学校教育法第二八条第三項)ことを職務とし、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲・聾・養護学校にかならず置かれる職である。
校務掌理権
「校長は校務をつかさどり、所属職員を監督する」(学校教育法第二八条第三項)とされているが、ここで規定された「校務をつかさどる」校長の権限が校務掌理権と呼ばれる。
校務分掌
学校組織の構成員が分担して校務を処理するために、職務の種類と責任の範囲を定めて各自に割り当てること。校務は法的にはもともと校長の権限であるから、校務分掌はそれを所属職員に内部委任するということである。
主任制
1978年、学校教育法施行規則の改正により、「調和のとれた学校運営が行われるためにふさわしい学校組織の仕組みを整える」ことをねらいとして主任等の設置が定められた。
職員会議
学校の意思形成過程における重要な機関。校長の職務の円滑な執行に資するため、校長が主宰する。学校教育法施行規則改正により校長の校務執行を助けるための補助機関という性格づけが制度上明確になった。
早期教育
通常行われている時期よりも早い年齢段階から行われる教育のこと。早期教育には、音楽などの芸術的能力や運動能力など特殊な領域における英才教育と、学業優秀児を育てるための教育がある。
ボランティア・ティーチャー
総合的な学習の時間などに、教師に代わって、また、教師とともに臨時的に子ども達の前に立って、自ら有する知識や技能を伝えることを目的に授業などを行う保護者や地域社会の人々などをさす。
学 級
学校教育の目的の達成をはかるために編制される、学級担任と児童生徒からなる学校の最も基本的な教育組織の単位をさす。学校における学習および生活集団のみならず、教育行財政上の単位でもある。
学級びらき
年度の始めに新しく学級が編成され、学級担任と子ども達が出会うことになり新たな学級生活が開始されることになる。この新しく学級生活が始まる四月の最初の出会いのこと。
学級王国
学級担任による独自の学級経営を最大限に尊重し、その独立性を強め、教師が互いに他の学級に干渉し合わない状態をさす。各学級における学習や生活の指導について、それぞれの学級担任に一任する考え方やシステム。
学級懇談会
学級担任と、その学級の保護者とが、子ども達の学習や生活の状態および指導について相互に理解し合い、改善をはかるために開かれる会をさす。
学級集団
学級担任および子ども達によって計画された学習および生活を営む場であり、教師および児童からなる準拠集団。通常単に「学級」と呼ばれるが、「学級集団」という場合はその集団性や集団の教育力が強調される。
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