教採の目玉!【面接試験】
具体的な対策法
私が対策した内容は上の3つに分けることができます。
それぞれ紹介します。
教採に関する自治体資料を読み込む
文部科学省や教育委員会が作っている資料や教採について分析しているサイトをを読み漁りました。
なぜなら、
教採は何度も言うように「情報戦」です。
その自治体の特色。国が力を入れて取り組んでいることを知らないと急に来る質問に対応できません。
面接の質問や回答にも根拠があるので知識がないと対応できません。
例】 Q:不登校の生徒がいます。あなたらならどうしますか?
例えばこのような問いに対して私が
学校に来ることが1番大切だと思うので、学校に来れるようにサポートします!!
と答えたとします。
この回答は微妙なわけです。
なぜなら、文部科学省通知の「不登校児童生徒への支援の在り方について」では
以下のように書かれているからです。
不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。(略) 本人の希望を尊重した上で,場合によっては,教育支援センターや不登校特例校,ICTを活用した学習支援,フリースクール,中学校夜間学級(以下,「夜間中学」という。)での受入れなど,様々な関係機関等を活用し社会的自立への支援を行うこと
このように、自分の回答が国や自治体の教育方針とずれていないかを
文部科学省や教育委員会の資料を読み込んで確認しました。
過去問からQ&A集を作る
次に行うのは過去問からQ&A集を作ることです。
市販の本や学校・先輩などから過去問を入手します。
私の大学には、「教職に関するゼミ」があり
そこに顔を出すことで情報を得ていました。
何よりも教採は情報戦でもあるので、ここに時間をかけることは重要です。
過去問のゲットは必ずしておきましょう。
過去問を手に入れたら
過去に聞かれた質問に対して、自分ならどう答えるかを考えてまとめます。
私の場合は、1つの質問に対して、ノート半分を使いながらオリジナルの面接対策ノートを作りました。
ページの一番上に質問(Q)を書きます。その下に自分なりの答え(A)を書きます。
例】Q:あなたはなぜこの自治体を志望したのですか?
A:この自治体は、ICT教育に力を入れており…
このようにまとめておくと思考が整理されていくのでお勧めです。
この作業を様々な過去の質問に対して繰り返します。
※ここで注意なのが、教採の対策本などに書かれている一般論ではダメだということです。
質問に対して、完璧に一般論を答えたところで面接官の心には何も響きません。
自分の言葉にして、自分の考えを乗せた回答になっているか何度も考え直しましょう。
面接練習
何といっても【面接練習】一番大切です。
色々な先生に面接練習の相手をしてもらう
話し方の癖を徹底的に改善する
とにかく場慣れ
私が【面接練習】の中で特に重視したことが、上記の3つです。
◎色々な先生に面接練習の相手をしてもらう
面接は一人で何回練習していてもうまくなることはありません。
客観的な視点で見てもらうことで面接の質はどんどん向上していきます。
私は教育ゼミの先生に何度も面接練習をお願いして、練習を行ってもらいました。
実際の面接のように一通り行い、アドバイスをいただきました。
元教員のかたや、教育委員会に所属していた先生もいたのですごく力になりました。
練習の中で一番言われたことが「一般論だ」ということです。
面接内容には、すべて答えているつもりでしたが、それらの内容は、
「一般論」であり
自治体や国が出している「当たり前」のことでした。
それ等の内容を完璧に述べることができればいいと思っていた私は
回答を大きく変更することになりました。
目指すは、「一般論」ではなく「自分がどう考えているか」。
自分の考えを前面にアピールできる内容に変更しました。
そうしたことで、面接官役をしてもらった先生方からの評価もよくなりました。
◎話し方の癖を徹底的に改善する
面接はアピールのために、ついつい長く話しがちです。
しかし、面接はコミュニケーションです。
①相手の質問に答えて、
②それに対して回答し、
③さらにその解答への質問がきて、
という会話のキャッチボールが重要です。
一方的に話すだけで、コミュニケーションが取れない人は必要とされません。
自己PRや志望動機なら1分程度、それ以外は30秒以内を心がけていました。
もう一つ重要なのが【ゆっくり話す】ということです。
これがなかなか難しい。w
私自身もこれを直すのに苦労しました。
面接練習や本番では、緊張するので今までより早口になってしまうのです。
直そうと意識していても、思ったより早く話してしまいます。
そこで私は、自分が面接練習している様子を録画し、何度も見返して練習しました。
常に頭の中では【ゆっくり話す】と唱えて練習していましたw
◎とにかく場慣れ
最後にいえることはとにかく場慣れして【自信】をつけることです!
一回も面接練習をしていない人と、何回も面接練習を積んできた人では回答の内容が全然違います。
一緒に練習してきた仲間の回答を聞いていると、練度の違いがよくわかりました。
私が、面接練習で一番緊張した場面は、
【元校長】・【元教育委員会】・【学科長】
を面接官役として練習した時です。
この時はさすがに、心臓が口から飛び出すかと思いましたww
まぁこの経験があったからこそ、本番あまり緊張せずに済んだので感謝感謝です。
面接に自信が持てない方や、緊張してしまう方はまだまだ練習不足です!
【自信】は練習量と比例してきます。
後悔しないためにも全力で!
面接でよく聞かれる質問
★印がついているところは頻出内容
★教師をめざしたきっかけは?
★この自治体を選んだ理由はなんですか?
★クラスになじめない子がいたらあなたはどうしますか?
★子どもが抱える今の問題点はなんだと思いますか?
★模擬授業の単元を選んだ理由はなんですか?
★この単元からなにを学ばせたいのか?
今の子どもの可能性を広げるにはあなたはどうすればいいと考えますか?
★大学時代に行った活動は何ですか?
その活動をしようと思ったきっかけは?
★キャリア教育についてあなたの考えを聞かせてください。
子どもの夢を広げるためには?
中高の部活動での実績はどのようなものがありますか?
★未経験の部活になったらあなたはどうしますか?
大学時代の経験を子ども達にどう伝えますか?
その活動を授業にするならどうやってする?
★なぜこの自治体を志望したのか?
★教員の魅力とは?
自分の能力をどうやって生かしていくか?
★いじめをどう思っているか?
★クラスでいじめがあったらどうするか?
★なぜこの校種を選んだのですか?
★なぜこの教科を選んだのですか?
キャリア教育とはどんな力を育むものだと考えていますか?
★あなたの専門教科で育みたい力は?
★「わかる授業」とはどのような授業だと考えていますか?
グローバルな視点をどのように授業でつなげますか?
子供の貧困についてどう考えているか?
まとめ
今回の記事では、教採の【面接】について書いてみました。
いまだ高難易度を誇る教員採用試験。
中でも【面接試験】はなかなかの鬼門といえると思います。
現在の教採は「人物重視」なので、【面接】で好印象を与えられるように「笑顔」「コミュニケーションスキル」は磨いておきましょう。
教採についてぷりん先生視点で分析しているので他の記事【筆記試験】・【教採の概要】もぜひご覧になってください!
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